当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
WindowsパソコンのIPアドレスが競合したときの対処方法

WindowsパソコンのIPアドレスが競合したときの対処方法

2017年8月8日

Windows 10を搭載したパソコンを起動させたら「IPアドレスの競合が検出されました」とエラーダイアログが表示されました。Wi-FiルーターのDHCPを使って自動的に割り当てていたので「何かの間違いだろう」と無視していましたが、何度も表示されてしまったので対処することにしました。

IPアドレスの競合とは?

そもそも “IPアドレス” とは、インターネットに接続するネットワーク機器に割り当てられる番号です。

192.168.1.123

このIPアドレスは一意(ユニーク)であり、各ネットワーク機器は「重複しない番号を持つ」と定められていますが、何らかの理由によって同じIPアドレスが割り当てられてしまうことがあり、これをIPアドレスの競合と呼びます。

Windowsを搭載したパソコンでは、IPアドレスの競合が発生すると「IPアドレスの競合が検出されました」とエラーダイアログが表示されるようになっています。

競合する原因は?

IPアドレスは、ルーターなどからDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)と呼ばれる機能を介して自動的に割り当てられたり、手動で設定したりすることができます。

一般家庭でWi-Fiルーターなどを導入していれば、各機器(パソコンやスマートフォンなど)に重複しないIPアドレスが割り当てられますが、手動で設定したりしていると「誤って同じIPアドレスを設定してしまった」と言うことはありえます。この場合には、手動で設定しているIPアドレスを一意(ユニーク)になるように再設定するだけで解決できます。

しかし、まれにDHCPを使って自動的に割り当てているのにも関わらず、同じIPアドレスが割り当てられてしまう場合があります。この場合、機器の再起動などをしてDHCPから新たにIPアドレスを取得するようにすれば解決することも多いですが、IPアドレスは一定期間保持するようになっていることも多いので、切り替わらない場合には別途の対処が必要になります。

IPアドレスの競合を解消するやり方

手順としては「競合するIPアドレスを調べる」と「IPアドレスを再取得する」の2つが必要です。

競合するIPアドレスを確認する

  1. イベントビューアーの “Windowsログ” にある “システム” よりエラー内容を確認できます。

    Windows 10→イベントビューアー→IPアドレスの競合

    Windows 10ではスタートボタンを右クリックして表示されるメニューより開くこともできます。

IPアドレスを再取得する

  1. コマンドプロンプト(Windows PowerShell)よりコマンドを入力しIPアドレスを開放します。
    • IPv4の場合
      ipconfig /release
      
    • IPv6の場合
      ipconfig /release6
      
  2. コマンドプロンプト(Windows PowerShell)よりコマンドを入力しIPアドレスを再取得します。
    • IPv4の場合
      ipconfig /renew
      
    • IPv6の場合
      ipconfig /renew6
      
  3. IPアドレスが変更されたことを確認します。

    Windows 10→PowerShell→ipconfig

IPアドレスの競合を解消するやり方は以上です。

Windowsのバージョンによっては “release(解放)” した段階で、新しいIPアドレスが自動的に取得されることもあるので、あらためて “renew(再取得)” をする必要が無い場合もあります。また、うまくいかない場合には “release(解放)” した後にパソコンを再起動すれば、起動時にIPアドレスの再取得が行われるハズです。