朝8時に家を出て、夜の18時には帰宅する。そんな変わらぬ生活を続けて早くも1週間が経過した。
初めて無職になった時は不安との戦いだったが、4回目ともなると心に余裕がある。次の就職先も決まっていないし、貯金が無尽蔵にあるわけでは無いが、2年ぐらいは細々と暮らしていくだけの蓄えはしてあるので何とかなるだろう。
ちなみに、会社を退職したことは一緒に暮らす両親には言っていない。そのため、この1週間は朝から「出社している」ことになっている。とは言え自宅に退職した会社から書類が届いたり国民健康保険被保険者証(保険証)が届いたりするので、ばれないわけが無いのだが両親は子の仕事には無関心なので問題ないだろう。
もともと私服勤務の会社だったので、遊びに行くような格好で出かけても変では無いのが好都合である。ただ、この先に面接などでスーツを着ることになると色々と気を使うかもしれない。
いつものように朝8時に家を出て電車に乗り気まぐれに下車する。会社員の頃は「あれがやりたい」「これがやりたい」と思っていたが、時間ができると意外にもやりたいことが見つからないのが難である。
カフェや図書館などで時間を潰すことが多いが、映画を見たりネットカフェで漫画を読み漁ることも少なくない。時間を潰したら18時ぐらいに帰宅する。前職は残業が無いことが多かったので、これくらいの時間に帰宅できる。
時間が有り余っていると「お金」と「時間」に目が行く。映画は2時間ぐらいで1,000~2,000円ぐらいの出費になるが、ネットカフェは3時間で1,000~1,500円ぐらいの出費だ。だからネットカフェに行くことが多くなる。幸いにも読みたい漫画は沢山あるので困りはしない。図書館は自分のパソコンを持ち込めば自由にインターネットが使えるが、IT業界で働いていた影響か何時間もパソコンの前に居るとストレスがたまる。
やることも無くなってきたので、そろそろ転職活動を始めようと思う。