「液晶テレビと有機ELテレビの違い」「フルハイビジョンと4K/8Kの違い」など、昨今のテレビは機能が複雑化しており購入に躊躇している人も少なく無いかもしれません。
テレビとは?
2021年の現在では、地上デジタル放送とBSデジタル放送(CSデジタル放送)を主に視聴するための製品です。
製品によっては、インターネットへ接続してVOD(ビデオオンデマンド)を視聴したり、Webサイトを閲覧したりすることができる場合もあります。
昨今ではインターネットの普及によって「必要ではない」と感じる人も少ないくないかもしれませんが、1台あると何かと便利かもしれません。
ディスプレイ
液晶
一般的なテレビに使用されているディスプレイです。自分で発光することができないため、バックライトなど外部の光源を利用するので消費電力が高くなりがちですが、比較的に安価で販売されています。
古い製品は視野角(見える角度)が狭い場合もありますが、昨今では改善され比較的に広い視野角を持った製品も多く存在しています。また、バックライトの光源によって光が漏れることから、完全な黒を再現するのが苦手とされています。
ちなみに「黒色は消費電力が低い」と言われがちですが、これは方式により「白色は消費電力が低い」と言う場合もあるので注意が必要です。
有機EL
大型化が難しくスマートフォン(携帯電話)などに採用されることが多かったですが、テレビでは大型サイズに採用されることが多いディスプレイです。
自発光方式のためバックライトなどの光源が不要であり、電流を流さなければ発光しないため、ほぼ完全な黒を再現することが可能です。また、それによって消費電力も低く抑えられます。
大型テレビに採用されることが多い為、価格は比較的に高価であることが多いです。
解像度
ハイビジョン
2021年の現在で放送されている主流で1280×720以上を指す。
また、1920×1080はフルハイビジョンと呼ばれ、後述する4K/8Kに対して 2K と呼ばれることがあります。
地上デジタル放送は1440×1080であるため、フルハイビジョン程度があれば充分な視聴が可能です。
4K
3840×2160の画素数を持ち、フルハイビジョンと比較すると縦横2倍になります。解像度は「細かさ」であるため、同じサイズのテレビであれば4Kの方が「より細かい」と言えます。
4K放送が開始される前から販売されている関係で、チューナーが搭載されている4Kテレビと、チューナーが搭載されていない4K対応テレビの2種類があるので注意が必要です。
4K対応テレビの場合、4Kチューナーなどの外部機器を使用することで4K放送を視聴することができます。
8K
7680×4320の画素数を持ち、フルハイビジョンと比較すると縦横4倍、4Kと比較すると縦横2倍になります。
4Kと同様に、チューナーを搭載した8Kテレビと、チューナーを搭載しない8K対応テレビの2種類に分けられているので注意が必要です。
また、8Kチューナーと8K対応テレビをHDMIケーブルで接続する場合、HDMI2.1とHDCP2.2(著作権保護技術)に対応している必要があります。
入力端子
HDMI端子
デジタル映像と音声信号を1本のケーブルで伝送し著作権保護技術のHDCPに対応している、デジタル放送の標準インターフェースです。
テレビとレコーダーなどの機器がCEC規格に対応していれば、テレビのリモコンでレコーダーの操作をすることが可能になります(リモコンパススルー)。また、レコーダーの電源とテレビの電源を連動させたりすることもできます(リンク機能)。
前述したように8K放送など高画素な映像を伝送するためにはHDMI2.1と言ったバージョンのケーブルを使用する必要があります。
ビデオ入力端子
アナログ映像信号用(黄色)とステレオ音声信号(赤・白)で構成されているインターフェースです(RCA)。
ビデオデッキ(ビデオテープの再生機)などと接続する際に用いますが、主流では無いため特別な理由が無い限りは使用することは無いでしょう。
RCAをHDMIへ変換するアダプターも販売されているので、使用する予定が無ければ搭載されていなくとも問題は無いでしょう。
LAN端子
双方向通信や他のネットワーク機器との通信、VOD(ビデオオンデマンド)などインターネットサービスを利用するためのインターフェースです。
USB端子
外付けHDD(ハードディスクドライブ)を始めWi-Fiアダプターやデジタルカメラ、USBメモリーなどを接続するためのインターフェースです。
単体で録画機能を有していなくとも、外付けHDDを接続することで録画できるようになる製品もあるため、用途をマニュアルで確認してみると良いでしょう。